2017年04月

「水を飲もうとするのは・・・」

17/4/30(日)晴れ。
☆プールで遊んだあと携帯を見ると、娘(J2)から「ミンクが水を飲もうとするのは、生きようとしていることだと思い、オアシス動物病院に連れて行きます」とのメールが入っていた。そうなんだ。生きる意欲のある「いのち」を見過ごすわけにはいかない。▲午後、息子(K2)が山小舎ベッド用に枕元ランプを買って来てくれた。寝る前にちょっとメモを確認したいという人がいるかもしれない。いいアイデアだと感心する。

☆「救急車は知らぬふりが思いやり」(主婦、K・H。岐阜県・83歳。「声」4/30M〇以前、早朝5時半に夫が倒れ、救急車を呼んだところ、隣近所の方々が家から出てきました。ただ、遠巻きにやじ馬に見られているようでいい気分はしませんでした。(略)近所に知られたくないと、急病の家族を自分の車で消防署へ連れて行こうとまで考えたことがある、という知人もいます。素人がお手伝いできることではないのだから、近所に救急車が来ても知らぬふりをするのが思いやりだと思います。▲「知らぬふりをするのが思いやり」。そういう風潮の先に何があるか。▲今夜は、ここまで。

山小舎に鯉のぼりがつるされる。

17/4/29(土)午前中、晴れ。午後、曇り、ときどき雨。山小舎付近では雷が鳴る。
☆11時、わたしは孫の莉子を乗せ、途中、オークワで弁当などを買い、息子(K2)は眞一を乗せ、バローで買い物をして別々に山小舎に向かう。▲伏流水は少し。山小舎に鯉のぼりがつるされている。メンテナンスをお願いしている田中利章さんが飾ってくださったのだ。いただいたメールによれば、ポンプの点検、吸水口の確保の作業もしてくださったよし。ありがだいと感謝する。▲荷物を降ろして、昼ご飯を食べていると息子たちが到着。ただ眞一は車の中でぐっすり昼寝。2時半、戸締りをして山小舎を出る。3時半、プールに到着。ショート・メニューを楽しみ、5%引きで、「ブラックニッカ・クリアブレンド」4Lなどを買い込む。▲帰宅は5時。松江の友人から「シジミ」が届いている。ブログに「シジミ~、アサリガイ。アサリガイ、シジミ~」という売り声のことを書いたのを読んだSさんが送ってくださったらしい。早速、メールでお礼を申し上げる。

☆「人が住む人─『限界』の向こうには─飛騨・山之村地区─JA営業所『廃止』に危機感」(4/29M)〇飛騨市神岡町森茂(もりも)で28日夜、JAひだ(本店・高山市)が地元住民に「来年2月末で森茂営業所を廃止する」と説明した。富山県境の標高約千㍍の高原に森茂など7集落があつまる山之村地区の生活に、食料品、生活用品を売るスーパーとガソリンスタンドがあるJA営業所は欠かせない。住民に困惑と反発が広がった。(永持裕紀記者)▲山之村地区に招かれたのは10年ほど前のこと。「山之村の環境が気に入って10年あまり前に移住してきた」という石橋智さん(48)や「山之村で唯一の旅館を経営する」中村広子さん(67)が取材に応じておられる。お二人のことはよく覚えていて、懐かしい。しかし、懐かしがっているばかりではすまない。解決策はないのだろうか。

☆「小中教諭の勤務 1日11時間超─文科省調査・10年前より増」(4/28E)〇公立小中学校の教員の勤務時間が10年前と比べて全職種で増えたことが28日、文部科学省の調査で分かった。授業増加が主な理由とみられ、教諭の場合は1日当たり30~40分増え、11時間以上働いている。教育現場が深刻な長時間労働に支えられている実態が、改めて裏付けられた。(根岸拓朗記者)☆時々刻々・文科省調査「過重な業務 教員悲鳴─中学の6割『過労死ライン』超え」(4/29M)〇教員の長時間勤務の悪化ぶりが、文部科学省の調査で明らかになった。28日に公表された勤務実態調査では10年前から労働時間がさらに増え、小学校教諭の約3割、中学校教諭の約6割が「過労死ライン」に達していた。文科省は「看過できない事態」というものの、改善に向けた道筋は見えない。その間も、現場から悲鳴が上がる。(根岸拓朗記者)▲こういう実態があるというのに教員たちの「悲鳴」が世間に届いていないように思われるのはなぜだろう。どこかで「悲鳴」が遮断されているのではないか。

☆「今度こそ被災者に寄り添って」(司法書士、M・H。熊本県・67歳)〇辞任した今村雅博弘復興相の、東日本大震災をめぐる発言には驚いた。「東北でよかった」という程度の認識なら、昨年に起きた熊本地震だって、「九州でよかった」ともなりまねない。(略)全国中継のニュースでは、たかだか数㌢の雪に大騒ぎする東京の様子を延々と伝えたりする。こうした東京中心の考え方が今回の発言につながったのだとすれば、根は深い。首都圏から遠かろうが近かろうが、被害の重さに変わりはないのだ。▲この国、この社会は、何ごとも「中心に敬礼!」が慣習。しかし中心と外部の境目=周縁にこそ大事な力が秘められていると、網野善彦さんは指摘していたな。▲今夜は、ここまで。

久しぶりに革靴を磨く。

17/4/28(金)晴れ。
☆9時前、ミンクとチャチャをオアシス動物病院に連れて行く。ミンク:体重2.42㌔、体温37.6度。ミンクの衰えが激しい。利尿剤が処方される。チャチャ:体重3.9㌔、体温37.4度。▲11時からプールで遊ぶ。2時、「きだいじ歯科」で義歯の調整をしてもらった。▲今日は、孫たち3人の「家庭訪問」の日。わが家には来なかったので、ちょっと寂しい。▲長いあいだ靴箱にしまっていた革靴にカビが生えていることに気づく。革靴を履かなくなって久しいということ。思い出のある靴だから、丁寧に磨く。▲寺島書店から集金あり。今月はわりかし多く注文したが、これもみな必要経費ということで勝手に納得する。

☆「朝日新聞」朝刊で月1回、石牟礼道子さんの連載「魂の秘境から」が始まった。第1回目(4/27M)は「1 石の神様─熊本城に宿る 不死の年月」。これで新聞を読む楽しみがひとつ増えた。

☆「大相撲 排外主義を吹き飛ばせ」(大学院生。M・N。東京都・25歳。「若い世代」4/28M)〇大相撲春場所は稀勢の里の逆転優勝で幕を閉じたが、日本人横綱の美談ばかりを取り上げる風潮には違和感を覚える。私はむしろ、モンゴル出身の照ノ富士に拍手を送りたい。観客の中には、照ノ富士の立ち会い変化にヤジを飛ばす一方、稀勢の里のそれを黙認する人もいた。「伝統」を笠に着たヘイトスピーチもあり、照ノ富士は「見えないつらさもある」と漏らした。千秋楽の戦いぶりは貴乃花に向かう武蔵丸を彷彿(ほうふつ)とさせ、心技体ともに横綱へ一歩近づいたのではないか。ところが日本相撲協会は慎重な姿勢らしい。確かに先場所以前の成績は芳しくないが、全勝優勝があるとはいえ同じく不調続きだった豪栄道にはなぜ、綱への挑戦権が与えられたのか。来場所、排外主義的な時代の風を吹き飛ばす活躍を期待する。▲詳しい事情は知らないが、もし投稿者の言うとおりなら、「排外主義を吹き飛ばせ」という意見に賛同する。

☆「『あっち』の痛み わかりますか?」(無職、S・K。宮城県・70歳。「声」4/28M)〇今村雅弘復興相の「(東日本大震災は)まだ東北で、あっちの方だったから良かった」という言葉、ショックでした。私は「あっち」に暮らして8年。「白河以北」という嫌な言葉が今回ほど浮かんだことはありません。「結局、被災しなかった人にとっては人ごとなのだ」と感じてしまうことが3・11以降、多々ありました。悲しいことですが、時が経つにつれ、被災地でもこの感覚はあったように思います。3・11が「あっちでよかった」と平気で言い、国民の痛みを「ひとごと」にしてしまう方が大人になる。一強政治とは、こういうことなんですね。「ひとごと」の最たるものは原発の再稼働ではないかと思います。再稼働を進めようとする政治家の感覚は、根本のところで復興相とつながっているように思えてなりません。不祥事が続いても安倍政権の支持率が下がらないということは、自分に都合のいいこと以外は全部ひとごとにしてしまう感覚が、国民に蔓延(まんえん)しているかもしれません。「あっち」だろうと「こっち」だろうと、一票の重さには変わりないですよね。そんなことを改めて考えました。▲想像力が乏しく、感性が鈍い人が増えているのだろうか。やるせないねぇ。

☆山田朗『昭和天皇の戦争』(岩波書店)を読み続けている。著者が丁寧に付けてくれている注釈がありがたい。いま、第5章「アジアとの戦争/欧米との戦争」の中ばぐらいまできた。▲今夜は、ここまで。

読書を楽しむ。

17/4/27(木)晴れ。
☆11時、マーサ21で友人から朝採れの「いちご」をいただく。プールで遊んだあとの買い物は、朝食用のパンなど。帰宅して昼食をたっぷり食べる。▲午後、山田朗『昭和天皇の戦争』(岩波書店)を読み続ける。第2章「軍事と政治・儀式のはざま」は退屈だったが、第3章「昭和天皇の戦争─即位から敗戦まで」から、俄然おもしろくなった。詳しくは後日に。▲孫たちは、それぞれの放課後をわが家で過ごす。莉子はお友だちのIさんと勉強。カミサンが一希の宿題に付き合っている。そのやりとりがおもしろかった。しかし、わたしは孫の勉強については一貫して傍観することに決めている。子育ての失敗からの反省。

☆「猫死なせた容疑 書類送検」(4/26M)〇路上で猫を踏みつけて死なせたとして、愛知県警は25日、名古屋市南区の会社員の男(39)を動物愛護法違反(殺傷)容疑で書類送検した。男は「ギャンブルに負けた憂さ晴らしでやった」と容疑を認めているという。捜査関係者によると、男は5日午前2時ごろ、同市熱田区神宮2丁目の路上で、近くのバイク店経営男性の飼い猫を足で踏みつけ、死なせた疑いがある。猫が死んでいるのを見つけた男性が防犯カメラを確認したところ、猫を踏みつけている男が映っていたという。▲幼いというか、愚かというか。こういう人物が増えているのだろうか。

☆「朝日川柳」(4/27M)から〇「本心は『白河以北一山百文』」福島県・船山重二。西木空人選評「薩長土肥が東北を見下した言という」。▲社説「今村復興相の辞任─おごる政権、見過ごせぬ」(4/27M)を待つまでもない。この国の文化度が劣化していることのあかしか。▲今夜は、ここまで。 

踵(かかと)がすり減った靴を捨てる。

17/4/26(水)曇り、ときどき雨。
☆最近、靴を履いて歩くと、なぜか姿勢が不安定になり、つまづいたりすることが多くなった。長いあいだ履いてきた靴の踵が両足とも大きく斜めにすり減っていることが原因だと気づき、今朝、思い切ってゴミに出す。親しんできた靴を捨てるのは、なんとなく寂しい。▲9時前、昨日に続いてミンクをオアシス動物病院に連れて行く。体重2.52㌔、体温37.6度。食欲増進のために何ができるか、試行錯誤するしかない。プールのあと、ミンク用に「コーポ岐阜長良店」へパウチを買いに向かう。店は新しくなっていた。「co-opキャットフード かつお・まぐろ」3種類9袋などをゲット。どうか食べてくれますようにと念じるばかり。▲雨の中、孫たちが帰って来る。一希は宿題に取りかかり、眞一は疲れたのか猫用のこたつで昼寝。莉子はお友だちのIさんと勉強に励む。カミサンは孫たち一家のためにトンカツを揚げている。わたしは記事のチェックと切り抜き。

☆「シジミと梅干しの交換」(千葉県柏市、M・K。無職・88歳。「声」4/25M)〇俳句の好きな妹にシジミが春の季語だと聞き、昔のことを思い起こしました。水戸の実家には、毎週シジミ屋さんが来ました。自転車に大きな缶を載せてきて、ますのようなものですくい、家の外のバケツに入れてくれました。ある時、3回続けて購入を断ると、シジミ屋のおじさんは変だと思ったのでしょう。「あのー、うちのシジミ、悪かったんですか」と聞きました。母は言いにくそうに「実は、お金がないんです」と答えました。戦後、古いお札を使う時は各家に配られた切手のような証紙を貼らねばなりませんでした。新円切り替えという措置ですが、その証紙が足りなかったのです。しばらく考えていたシジミ屋さんは、家の周りにある古い梅の木に目を止めました。「奥さん、こんなに梅の木があるんじゃ、梅干しもあるでしょう。だったら、シジミと梅干しを交換しませんか」。母は物置から大きな梅干しのたるを出してきました。おじさんは、シジミに見合うだけの梅干しを持って行きました。そんなことがどれくらい続いたのでしょう。今でもシジミ汁を作るたび、あの戦後のくらしを思い出します。▲「シジミ~、アサリガイ。アサリガイ、シジミ~」という物売りの声が聞こえてきそう。新円と旧円の切り替え証紙も覚えている。投稿者は。わたしの姉と同年代。なんとも懐かしい。

☆「救急車来ても姿見せぬご近所」(無職、M・M。愛知県・73歳。「声」4/25M)〇自宅近くの家に、夜8時ごろ救急車が来た。どうしたのかと、その家の玄関まで行ってみた。玄関内には若い女性がうつぶせで倒れていた。救急隊員の呼びかけに対して女性が言葉を返す姿が見え、ホッと胸をなで下ろした。救急隊員から「家族人ですか」と声をかけられた。私は「近くに住む者です」と答えたが、迷惑そうに見えた。「何かお手伝いできることはないか」と心配して駆け付けたのに、やじ馬扱いされたようで、むっとした。救急車が来ているのに、、向こう三軒両隣は誰も姿を見せなかった。寂しい思いがした。子供の頃は救急車が来ると、近くの人が飛んできて「何かできることがある?」と声をかけあったものだ。日本人は確かに経済的には豊かになった。しかし、何か大切なものを失いつつあるような気がしてならない。▲「人のことには関わりたくない」という感覚が浸透し、「おせっかい」は敬遠される風潮が広がっているのだろう。

☆原武史『「昭和天皇実録」を読む』(岩波新書。15/9)を読了。〇昭和天皇は大日本帝国憲法を根本的に変える必要性を認めていなかったのではないでしょうか。(1946年)一月一日の詔書で現人神(あらひとがみ)であることを否定しても神の子孫であることは否定しなかったように、「万世一系」自体には揺るがない信念を持っていたように思えます。(170頁)▲『昭和天皇実録』への入門篇として読んだが、「万世一系」への信念の背後にあるものへの解説としても有意義だった。ついで、山田朗『昭和天皇の戦争─「昭和天皇実録』に残されたこと・消されたこと』(岩波書店)を読み始める。著者は1956年生まれ。明治大学文学部教授。専攻は日本近現代政治史・軍事史。期待できそうだ。▲今夜は、ここまで。
ギャラリー
  • 山小舎を閉じる。
  • 孫たちと久しぶりに山小舎へ行く。
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